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2011年5月22日日曜日

知ってる?トランスって鈍器にもなるのよ?

どうもーshiroですー。おういえー。期末テストがやっと終わったぜー(2重の意味で)
物理がジェノサイドでした。多分クラスの平均点は30点周辺でしょう。あ、百点満点ですよ?
問題用紙をめくった瞬間の絶望感が、普通じゃなかったです。
なんで先生はあんな問題を出したんでしょうね。もうね。
あと、友人の超越した文才に影響されて本とか読み始めてみたけど、ありゃだめだわ。
電子辞書がないとまともに読めない。読む本選ぶべきだったわー。

あと、予想されるQ&A

Q:で、SSTCの回路図は?

A:( ´,_ゝ`)

Q:タイトルの意味は?

A:特に意味ないです。

Q:今回のテーマは?

A:トランスの自作です。

Q:SSTCの回路図は?

A:ないです。


今回作るトランスは鈍器にはならんがな


以下本編↓
皆さん去年の秋ぐらいに僕がLFプラズマジェットなるものを作ったのを覚えてますか?
去年作ったのは、ヘリウムを動作ガスとして動作させたんですが、ヘリウムは高いんですよ。値段が。
9㍑1000円とか、ちょっとやめてほしいですね。で、LFプラズマジェットはどうやら、空気でも動作するという話を聞いたのですが、どうしても出来ないんですよ。これが。
で、この前coilerさんと東工大に行ったんで、ついでに聞いてみたら 空気じゃ出来ないって言われたんですよ。何でも、空気で動作させるには、容量結合プラズマじゃなくて、誘導結合プラズマにしなきゃいけないんだとか。誘導結合プラズマとか、あれです、ICPです。要はIHクッキングヒーターで大気に電流を流すって話ですけ。まぁ、僕の技術じゃ無理です。莫大な電力を高速で制御しなきゃ出来ないし。
で、容量結合型のプラズマでやっていくしかないかぁー、ってことになって、気合出せば空気でもいけるんじゃねー?って事で、まずは電源から作ることにしましたとさ。気合の出し方は秘密です。一応、僕なりに考えがあります。秘密だけど。

まぁ、要は高圧の交流電源を作ろうってわけ。トランスから。
交流高圧電源なら前回も作ったけど、アレはイグニッションコイルを使ってて、インダクタンスが結構大きくてたいした電流流せないというオチに直面したわけさ。それに、あれは中にオイルが入っていて密閉されていまして、万が一コイルが焼けたら修理のできないんですよ。おまけに、何の嫌がらせかグランドが切り離されてないし。

まぁ、自分で作れば求めてるものが一撃で手に入るわけだし、材料は既にそろってるし、作って見ました
、FBTを。




まぁ、FBTを作ったんですが、FBTにおける工作要素は主に2次コイルです。
1次コイルなんて銅線を数回適当にまくだけだし、コアは作れるような物じゃないし。
FBTを作ったとか言ったけど、作ったのは2次コイルだな。ほとんど。

まぁ、FBTを作るのに欠かせないのが、このFBT用のコアです。
わかる人はわかると思いますが、これ、アキバでも滅多に売ってません。
ネット通販でも買えません。既製品から取るか、自作するしかありません。
既製品すら手に入らない人は電磁気学でもちょっと学んでやれば自作するポイントぐらいはわかると思う。僕が思いつくのは、カッターの刃とかスチール缶とかを積層鋼とかにして作るか、既存のフェライトバーを削ったり切ったりしてくっつけるか、そのくらいしか思いつかないわ。

で、次に欠かせないのがコイル。
Φ0.32mmです。このくらいあれば、そこそこ電流流せるし(流さないけど)、そこそこ絶縁してくれるだろということで。PEWのがよかったんですが、ちょうどいいのがなくて。


これは別になくてもいいです。ただ、コイルを巻くときはいつもこれを使ってます。
1分で硬化するし、抵抗値もかなり高いし。今回は絶縁シートを固めるのに使います。


まぁ、絶縁シートってのはこれですw
適当なクリアファイルで多分大丈夫です。痛いクリアファイルを使うと「痛いFBT」とかいうかなりカオス度が高いものが作れます。


これもなくてはならないです。ボビンです。自作しましょう。簡単だし。
キレイなので今回はアクリルで作りました。わぁきれい。


電気絶縁用のテープです。セロテープでもビニールテープでもいいけど、ちゃんとしたやつを使えば安心だし、ビニールテープと値段同じだったし。



あと、写真取り忘れたけど、高周波ワニスも使った。一瓶180円というやっすいやつを。






まぁ、手始めにテープでコイルを巻きやすいように適当に。



さぁ、ここからがヂゴクの始まりです。ここからコイルを巻いていくのですが、2次コイルを巻き終わるのに、なんと10時間以上かかりました。コイルを巻く時間はたいしたことないのですが、一層ごとにしっかり絶縁処理をしたので1層につき1時間かかりました。うしぇー。

画像はおそらく1層目。高周波ワニスを塗り終わった後の写真。




クリアファイルを加工して、

巻き巻きして、ストーブの前においてゆっくり加熱。
こんな感じにして、コイルに巻きやすくする。


で、エポキシを塗ったコイルに巻いてガッチガチに固める。これで一層が終了。

主な手順は
コイル巻く

ニスを塗る

ニスが乾くのを待ってる間に絶縁シートをカット&カール

エポキシをコイルに塗る

シートを巻きつける

カットしたビニールテープを巻いて2層目のコイルを巻きやすくする

この作業を10回繰り返すんですよー。メンドイよねぇー。



画像は、シートを巻きつけてガチガチに固めたところ。なかなかしゃれてる。


コイル巻き巻きの作業が一番つらい。一層に100回巻く。
700回目とかになるともう手が崩壊し始める。
多分これは8層目くらい。



翌日



ついに完成しましたぇー。2次コイルです。10層です。1000回巻きました。左手が崩壊しました。
なかなか、しゃれた2次コイルができました。なかなか重量感があってめちゃくちゃ硬いです。


予想よりだいぶ太くなったわ。透明なボビンの向こうにキレイなコイルが見える。



1次コイルのクォリティーがめちゃくちゃ低いのは見逃してくださいw
だってレポートの期限が明日までなんだもん。



即席の駆動回路と乾電池で放電。

バシューという音共に放電開始、タバタバと揺れるアーク。





絶縁処理はかなりきっちりやったので、もっと電力を投入できます。

次回は、ちゃんとした駆動回路を作ってもうちょっと派手な放電をさせて見せます。

んじゃ、またー

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