この趣味のプロジェクトは、個人の趣味の範囲でMRIを作るというものです。このプロジェクトでは安価で、だれでも再現可能で、再設計可能な、デスクトップサイズのMRIを作ります。大きさが小さい為、人間の医療診断には使えませんが、人間の手や足、小動物の体等を3Dスキャンすることが出来るモノを作ります。
・なぜMRIを作るのか?
私は高専在学中に「画像診断機器工学」という授業で超音波エコー診断装置やX線CT
CT,MRIの原理を学びました。画像診断機器の中でMRIは突出して高度で複雑な装置であり、自分個人では作れないものだと思いました。そんな中、同じクラスの無謀を躊躇しない友人が「MRI、つくれんじゃね?」と声をかけてきたのが切っ掛けで、MRI作りを始めました。当初は、エンジニアとしての腕試しのつもりでMRIを作っていましたが、今は“自然”を感じたくてMRIを作っています。というのは建前で、実際のとことはノリ。
・MRIを作る意味あるのか?
微妙なところです。例えば、近年、大学の研究で低磁場MRIの研究が盛んです。これらの研究は、既存のMRIが高価すぎる為に途上国で利用されず、安価なMRIを製造することを目的に取り組まれています。もちろん、MRIを作るのは簡単ではありません。多くの大学や高専の研究室がMRI装置を作りたいと思っていますが、作るのが難しい為に研究に参入できていないかもしれません。私が作るMRIは低磁場MRIとして設計計算書やシミュレーションプログラム、設計図を含めて全て公開する予定です。これにより、これまで研究に参入出来ていなかった人たちが低磁場MRIの研究に参入することができます。
・再設計の容易さ
私のように、MRIをオープンソースとするプロジェクトはこれまでにも存在します。しかし、多くの場合は永久磁石を用いた専用設計で、設計変更をすることは容易ではありません。私たちのMRIは設計の為のシミュレーションコードから公開し、自分向けにカスタマイズして再設計することが容易です。これにより、低磁場MRI研究の参入障壁を除去し、分野を加速させます。
・製造の容易さ
このMRIは私個人によって作られました。つまり、一人の人間が居れば、低磁場MRIを作ることが出来るということです。
・ぶっちゃけどうなん?
自分でも異常な行動だと思ってます。
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